2012年4月27日金曜日

始まりの一枚  タック入りヨークスカート

それまでは夏の寝巻きと作業着、つまり家で着るものしか縫ったことがなかった。
作りたくて買ったソーイング本もたまに眺めてうっとりする観賞用。

そんなとき、たまたま日暮里に遊びに行った。
折しも洋裁師が主人公の朝ドラ「カーネーション」に深く深くはまっていた。
同じく「カーネーション」にはまっていた友人Sさんとリバティ生地の専門店で盛り上がった。

Sさん「縫える?」
私「外に着ていけるものは縫ったことないよ」
Sさん「出来栄えにあんまりうるさくないから私」
私「よっしゃ!」
Sさん「スカートがいい。1mあればいいかな」
私「いんじゃない」
Sさん「この生地1mください」

素人の会話であった。
スカートの用尺はだいたい2m。
1mではタンクトップぐらいしかできないことも知らなかった。
しかし買い足すにはリバティの生地は高い。別の生地でヨークを作った。

なんとなくギャザーは好きではないのでタックにした。
ゴムも好きではないのでサイドにコンシールファスナー。
素人のくせにわざわざハードルを上げた結果、毎日毎日毎日タックの計算をして頭がオーバーヒートしかけた。
ファスナーの部分は何度も縫いなおした結果よれよれになったし、「隠れる」という意味が意味ないぐらい生地の間から見えている。

しかしSさんは喜んでくれた。
Fellowsのハンバーガーとビールを報酬としておごってもらった。
この出来栄えにしては、ずいぶん奮発してくれた。


生地はリバティの2012年春夏新柄Dragonista。

柄の魅力か、コートの裾からふんわりと覗くスカートがなんともかわいい。
とか、自画自賛で縫物ジャンキーへの道は始まった。



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