2012年5月31日木曜日

MPL S0442ソフト細プリーツスカート(廃番)




「ソフトプリーツ」だから、手順書にはアイロンでプリーツをたたむように書いてある。
めんどくさがってそのまま。
なので、ふぁっとしたシルエットになった。
会社で履く用に作ったのだが、なんというか、色もこうなので、愛らしすぎた。
更に会社ではベストを着ているため、
これに柄物の靴下(ストッキングを履く習慣がない)を合わせると
ヨーロッパのどっかの民族衣装のできあがり。
会社にはもうちょっとシュッとしたスカートかキュロットを用意しよう。


生地はオカダヤで売り切りになっていた800円弱のコットン。
ボタンは家にあったもの。


ところで私のように無知な人のために説明すると、
MPLとは、Mパターン研究所の略称である。
Mパターン研究所とは、服の型紙のネットショップである。

本格的にはまる前、型紙を自分で作れない人は手芸店で買うか、
手芸本に載っているパターンを写して使うかするものだ思っていたものだが。


今やネット上にはいくつもパターンショップが展開されているのだった。
中には立体裁断による、売っているような服が作れるところもある。
あこがれの「それ作ったの?」ではなく、「どこで買ったの?」も夢ではない!
もちろん凝っている分型紙もお高い。
ユニクロで2着買えるぐらいの値段のものもある。

MPLはその立体裁断の草分け的な存在らしい。
しかしサイズ展開がとてつもなく細かく、意味がわからない。
そしてやはりお高い。
ので、もう少し上達するまでと思い、手を出すのは控えていた。
したところ、高校の同級生で縫物の大先輩Nの家に遊びに行ったら、
ぞろぞろと型紙が!
大興奮。
気前よくたくさん貸してくれた型紙の中からまず作ったのがこれである。
(本当はおパンツ(の型紙もある!!)も作ったが、まあそれはね)


Nと私は身長がほぼ同じだが体の細さが違うので、
Nの体型にぴったりに作られたこのスカートは本来軽いローウエストのデザインだが、
見ての通りジャストウエストになる。
まあ、これはこれでね。








2012年4月27日金曜日

水野佳子 オーダーメイドスカート ヨークスカート

一昨年、縫い熱が少々高まった時期に作った。
この本は載っているスカートがかわいいだけではなく本格的な作り方が懇切丁寧に解説してある。今は版元品切れのようだ。図書館で借りたが、古本で買いたいぐらい。

生地は自由が丘デパート地下の生地屋、コストで買った。ストレッチの入ったツイード。

外に着て行くていの服を作るのはほぼ初めてのため、まずは安い布で試作した。
しかし裏地があってヨークがあってコンシールファスナー、という構造が本番に至るもいまいち理解できず何度もやり直し。

丈を決めたあとロータリーカッターで表地を切る際に、裏地を一緒に切ってしまった。しかも大きく斜めに。なので裏地が一部やたら短い。
作ったはいいけど着る機会がほぼないので姉に進呈。


高田祐子 気分はマニッシュ ガーゼドットブラウス

本では黄色い大きなドットプリントのオフホワイトのガーゼ生地で、柔らかな印象だった。

前述のリバティで買った、空色のローン地。
ちなみにこのとき無地ローンは白と空色とライムグリーンを買った。
縫いものにはまり出した頃で、頭がリバティでわかりやすく湧いていたため、柄物と合わせて7種類ぐらい買った。まだ無地2点しか消化していない。
そんなものだ。
ネットを見ると、そういう物欲だけで買ってしまって死蔵している生地を「罪庫」と呼ぶらしい。言い得て妙だ。

さて無地ローンは各2m買ったし、請求もそうなってるんだけど、空色は1mしかなかった。
届いてから時間がたってしまったのと、交渉下手と、英語で抗議する語学力のなさに負けて、泣き寝入り。次からは気をつけたい。
ちなみにリバティは尺不足だけではなく、英国内の某氏宛の納品書が一枚混入していたり、納品書の商品画像が❔マークになっていたり、そのときたまたま在庫がなかった商品を一方的にキャンセルしたりと、新しい技を繰り出してきたのが新鮮だった。

形はとても気に入ったし袖丈もちょうどいい長さに調節できたが、着ると胸回りがぱつぱつになった。ちなみにMサイズ。自分のは今度作ることにしてスレンダーな姉に進呈。


たまねぎ工房 スリータックパンツEVAN

縫い物にはまってネットをあさっているうちに、縫い物をしている人々はだいたい二種類いるように思えてきた。
たまねぎ工房やアネパターンといった、立体裁断で本格仕様の服を作りまくる人々と、主に格子と縞という生地屋でリバティや名前のついたリネンの生地を買って、簡単ほっこりゆったりの愛らしい服を作る人々と。
私はどちらかというと前者寄り。どうせ作って着るなら、売っているかのようなものを目指したいところ(今のレベルがどうかというのはまた別の話…)。


というわけでたまねぎ工房。
この、EVANというパンツの評判がネット上でとてもよかった。
作った人が履いてる写真もみな素敵だ。

生地は自由が丘コストで「パンツ作りたいんですがー」と言って勧めてもらったコットンストレッチ。
とても縫いやすかった。

これも試作を作った。9号で試作して太ももに余裕がない感じだったので、11号にした。ところ、今度は大きすぎた。ぶっかぶか。
補正に挑戦という道もあったが、縫い代の始末をやってしまったあとでほどくのが面倒なため母に進呈。
母はとても痩せているが、晒しをいつも腹にぐるぐる巻きにしているので、腹回りはちょうどいいのではないか。
写真でついているボタンはminaの外苑前のショップで買ったもの。
母にあげるときは別のボタンをつけた。



茅木真知子 簡単なのにGood Looking 半袖タックブラウス

前述のリバティ無地ローン白の残り生地。
ギリギリ足りた!と喜んだのもつかの間、背中のわを逆に裁っていた。
ずどーん。
起死回生の案として、だいぶ前に買ってたリバティのプリントローンの端切れを背中心に継いでみた。
もう、アリってことでいいんじゃないだろうか。

開襟を縫う手順が難しかった。でも開襟は好きなのでマスターしたい。
袖の感じはとても好き。
身頃は裾広がりで、下にシュッとしたパンツを合わせると合いそうだ。
また作りたい。

マンマのワンピース

20年ほど前に、家族でロマンチック街道を中心にミニバスに乗ってキャンプ旅行した。したというか、連れて行ってもらった。
イタリアのコモ湖という風光明媚なリゾート地で市が立っていて、そこで母がワンピースを買った。向こうでは割烹着のようなものだ。
母は帰国後ずっと愛用していた。いよいよヨレヨレになって分解しかかってきた頃、姉が誕生日にミシンをくれた。母が「このワンピースはとてもいいから、これから型紙を取って縫ってみるといい」と言う。昔和裁で稼いでいた祖母(母にとっては姑)が言っていたと言う。
私はかなりのマザコン。そして、今は施設に入ってしまっている祖母。その2人の言うことだからと、ほどいて型を取って、散々試行錯誤して無理やり形にした。
母にあげようとすると、自分で着ろと言う。
だまされたような気持ちで着ることにしたが、これが実に便利。でかいポケットにはじゃんじゃん物をいれられる。
気に入って、夏用に薄手の生地(安く売ってたシーツ)で二着目を縫った。
以来、二着をエプロンがわりに着たおして一年ほど。
震災が起きた。ゴールデンウィークにボランティアに行った。二枚とも持って行った。一緒に行った友達がずっと片方を着ていた。
欲しいかどうかわからなかったけと、彼女の誕生日のときに一枚縫った。
役に立つものを人のために作るのは嬉しいものだと思った。
そして四枚目はいつも遊んでくれる別の友達に。それがこれ。
ポケットははらぺこあおむしの生地の残り。彼女は食いしん坊なので。
よれよれになるまで着たおしてくれるといいなと思う。


水野佳子 私にぴったりな、ブラウス、スカート、パンツのパターンがあれば… スタンダ ー ドシャツ

シャツexile二着目。

着るとややもっさり。体型のせいか。
襟はもう少し小さいのがいいかも。

市販のシャツの袖丈がいつも長いのが事務仕事のときなど不満だったので、短くしてみた。
短くしすぎてつんつるてんになった。
仮縫い大事…。

あと、接着芯に文字が印刷してある部分があり、まったくスルーして貼ってしまったら、当たり前だが水で消えることもなく、薄い生地だから丸見え。襟と袖口。会社用なのであまり気にはしてないけど。

ロックミシンがないため、ロック始末指定の縫い代は折り伏せ抜いと袋縫いで。袋縫いはほつれた糸端が結構出てしまった。

リバティの無地ローンの白。
英国本店のネットショップが春のキャンペーンで、購入金額から30ポンドオフというのをしていて、プリント生地と一緒に買った。
肌触り最高。スケスケ。
なにげにヘビロテしている。



パターンレーベル ドレスシャツ

ネットショップ、パターンレーベルの110センチ用。
ネットで初めて型紙を買った。
解説が懇切丁寧でわかりやすい。

オカダヤで一目惚れして鼻息荒く買ったはらぺこあおむし柄の布。かわいすぎ。
四歳の甥っ子にあげる予定。普段ろくに叔母らしいことをしてあげてないので。

ボタンは飾りで、スナップ留めにしてみた。
したところ、スナップは位置を厳密にしないと布がたるむという事実を知る。
ボタンホール開けるかなー。

柄合わせに燃えた。アリかナシかはよくわからない。
1m買ったが、最初のパーツを適当な位置で取ったせいか(というか、どこからどう置いたものかもよくわからない)、足りなくなって30センチ買いたした。

茅木真知子 私の好きなシャツスタイル スタンダードシャツ

どうせ縫うなら、自分にぴったりの、そして形も気に入ったシャツを目指したい。
そのexile第一弾。
ユザワヤで3m980円の布。
ぶかっとした感じになった。だいぶ前の本だからか。
母に進呈。


始まりの一枚  タック入りヨークスカート

それまでは夏の寝巻きと作業着、つまり家で着るものしか縫ったことがなかった。
作りたくて買ったソーイング本もたまに眺めてうっとりする観賞用。

そんなとき、たまたま日暮里に遊びに行った。
折しも洋裁師が主人公の朝ドラ「カーネーション」に深く深くはまっていた。
同じく「カーネーション」にはまっていた友人Sさんとリバティ生地の専門店で盛り上がった。

Sさん「縫える?」
私「外に着ていけるものは縫ったことないよ」
Sさん「出来栄えにあんまりうるさくないから私」
私「よっしゃ!」
Sさん「スカートがいい。1mあればいいかな」
私「いんじゃない」
Sさん「この生地1mください」

素人の会話であった。
スカートの用尺はだいたい2m。
1mではタンクトップぐらいしかできないことも知らなかった。
しかし買い足すにはリバティの生地は高い。別の生地でヨークを作った。

なんとなくギャザーは好きではないのでタックにした。
ゴムも好きではないのでサイドにコンシールファスナー。
素人のくせにわざわざハードルを上げた結果、毎日毎日毎日タックの計算をして頭がオーバーヒートしかけた。
ファスナーの部分は何度も縫いなおした結果よれよれになったし、「隠れる」という意味が意味ないぐらい生地の間から見えている。

しかしSさんは喜んでくれた。
Fellowsのハンバーガーとビールを報酬としておごってもらった。
この出来栄えにしては、ずいぶん奮発してくれた。


生地はリバティの2012年春夏新柄Dragonista。

柄の魅力か、コートの裾からふんわりと覗くスカートがなんともかわいい。
とか、自画自賛で縫物ジャンキーへの道は始まった。